【外信コラム】マーライオンの目 永遠のライバル

 「永遠のライバル」とはこの2人のことを言うのかもしれない。シンガポールのリー・クアンユー顧問相(85)とマレーシアのマハティール元首相(83)だ。先にリー顧問相はマレーシアを訪問、ナジブ首相と初会談し、各地を視察し、若手政治家とも意見交換した。しかし、ナジブ氏の“後見役”を自任するマハティール氏とは会わずじまい。それもあってかマハティール氏はブログでリー氏を「小皇帝」と呼び、「シンガポールを新たな中華世界の中心と考えマレーシアを補給地と見なしている」と批判した。

 マハティール氏は、首相引退後もブログでしばしば政権批判を行ってきた。今回はリー氏のマレーシア訪問最終日に合わせてブログを更新。このなかでシンガポールへの水の売買契約について、政府が破格の値段でシンガポールに売ることを決めたことについて「(期限の)2061年の時点でシンガポールにどれだけ利益をもたらすか考えたらどうだ」と、決定したアブドラ前首相も含めて批判した。

 さらに「あの小国出身の偉い人に会った人は、みなマレーシアはどうすべきだと教えられるが、われわれはもはや問題などない」と名前こそ挙げないものの、リー氏はおせっかいだといわんばかり。もっとも、周囲のマレーシア人に言わせると「自分が無役なのに、リー氏が活躍しているからやっかんでいる」。マハティール氏も分が悪い。(宮野弘之)





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2009-06-22 国際
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