【産経新聞創刊75周年対談】(下)新聞を取り巻く環境激変 (1/3ページ)

高橋伸子氏高橋伸子氏

量的制約はネットが補完

みんなニュースが好き

 --産経新聞はウェブ・ファーストという考え方で、ネットに記事をどんどん載せている。情報を整理してみる紙媒体と、情報は何でも出すが読む人に探してもらうネット。読み手としてはどちらがいいか

 藤村「今は後者の流れが優勢だ。かつて数チャンネルしかなかったテレビが、ケーブルテレビや衛星放送によって100チャンネルにも及ぶようになったことに似ている。いくつもの情報の中で自分の好きなもの、信頼できるものを決める比較の視点が強くなった。ただ、ネットで情報を検索すると『1万数千件ヒットしました』となるが、実は何百ページも見られない。そこにジレンマがあり、全然便利になっていないという不満も生じる。情報を整理し、エッセンスとして提供する価値も、また高まっているように思う」

プロの視点必要

 --新聞の役割には、変化した部分も、変わっていない部分もありますね

 高橋「プロフェッショナルな記者に、私はこう考えるという記事を出してほしい。正しいかどうかは読者の判断になるが、一般の人は事実の検証ができない。プロの視点は絶対に必要」

 藤村「ただし、選択肢がたくさんある中で、どういう人がどんな状況で書いたのか透明性がない情報は受け入れられない。大新聞の記事でも、『ちょっとこの書き方は怪しい』となると、消費者はノーという。情報発信源への視線はどんどん厳しくなっている」

 高橋「新聞記事への反論がどんどんネットに出ている。だから、記者たちはニュースをもう一度追いかけ、研ぎ澄まされた情報へと整理すればいい。たくさんの情報を最後に判断するポイントを示してほしい」





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2008-06-22 IT
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