行き場のないお年寄りばかり10人が犠牲となった群馬県の老人施設「静養ホームたまゆら」の火災。まる1年を迎えた19日、犠牲者を弔う法要が行われますが、事件が問いかけた問題は残されたままです。
老人施設「静養ホームたまゆら」を運営していた元理事長・高桑五郎被告。4日前に保釈されたばかりです。手を合わせた先には、犠牲となった10人の名前が並んでいます。
1年前に起きた火災。入所していたお年寄り22人のうち、10人が逃げ後れ、死亡しました。出入り口に南京錠をかけるなど、管理体制に不備があったとして、高桑被告は業務上過失致死の罪で起訴されました。
「ただ申し訳ないという気持ち。大切な生命を預かっているという意識の欠如、それが悔やまれてなりません」(高桑五郎被告)
焼けた施設のすぐそばにある家屋。そこに、83歳の認知症の男性がいます。火災で生き残った12人の入所者のうちの1人です。他の入所者は別の老人ホームなどに移りましたが、男性の受け入れ先は、いまだに決まっていません。
「まだ見当たらなくて、受け入れられないということで断られている」(高桑五郎被告)
火事で亡くなった人たちも、行き場のないお年寄りばかりでした。高桑被告のもとには、遺族からこんな手紙も寄せられていました。
「事故で亡くなりましたが、私は姉の寿命と思っております。理事長に感謝しております」(犠牲者の遺族からの手紙)
「しっかり、この方たち(残された入所者)を守る事が、亡くなった方へのおわびの一端になるのではと考えている」(高桑五郎被告)
高桑被告の運営するNPO法人は、18日、認証が取り消され、事実上の解散となりましたが、事件が問いかけた問題は残されたままです。(19日10:36)
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