【NYオヤジ流レシピ】デンバーオムレツ 西部開拓時代の息吹を感じるアメリカンフード (1/3ページ)

 標高1マイル(約1600メートル)の高地に位置するところから「マイルハイ・シティ」と呼ばれるコロラド州デンバーの名を冠した料理がある。その名も「デンバーオムレツ」。ウエスタンオムレツともいう。まだ西部開拓が続いていた1880年代に誕生した名前らしい。

 オムレツ、といっても、日本人がイメージするような、外側はフワフワ、中身はトローリという上品なものではない。固焼きの卵の中にハム、玉ねぎ、ピーマン、トマト、野菜がたっぷり入った巨大なオムレツである。

 もともと開拓時代の西部では塩漬けした豚肉を薫製にし、ハムやベーコンとして保存食にしていた。それにトウモロコシ、ジャガイモといった先住民(ネーティブ・アメリカン)らから教わった野菜を加え、開拓農民はフロンティア(開拓地)を切り開いていったのである。

 西部では酪農、牧畜が今でも盛んであることはご承知の通り。つまり、デンバーオムレツとはそうした西部開拓時代の生活から生まれた、このうえなくアメリカンな一品なのである。

 ハム、トマト、玉ねぎ、ピーマンをいためていり卵に加え、パンにはさんだものを「デンバーサンドイッチ(ウエスタンサンドイッチ)」という。その後、このサンドイッチがオムレツとして生まれ変わり、中にチェダーチーズ、マッシュルーム、ポテトなどを加えたものが全米に広がって、朝昼食の卵料理の定番メニューになった。





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2010-03-01 国際 (タグ: , , )
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